自転車のブレーキを調整する方法と仕組みについて解説

自転車の動きは「走る・止まる・曲がる」の3つが基本で、そのうちひとつでも欠けると、乗車ができなくなります。

その中でも「止まる」動作を担う自転車のブレーキは、とても大切なパーツです。

安全に自転車に乗るためには、日々のメンテナンスを行うことが重要ですが、実は自転車のブレーキの調整は意外と繊細です。

そこで本記事では、ブレーキ周りの調整やそれぞれのパーツについて詳しく解説します。

<目次>

自転車のブレーキは命に関わる大事なパーツ!定期的な点検や調整が必要

自転車のブレーキは命に関わる大事なパーツ!定期的な点検や調整が必要

自転車には交換が必要なパーツがあるため、定期的にチェックを行うことが大切です。

特にブレーキ周りのメンテナンスは重要で、自転車で走行中に「ブレーキが効かなくなった!」「ブレーキレバーが戻らない・鈍い」となった場合、大事故につながるリスクが高いため、ブレーキは命に関わるパーツと言っても過言ではありません。

自転車の安全性を高めるには自分で調整を行うか、定期的にプロの方にメンテナンスを行ってもらう方がより確実です。

そこでまず、以下を参考にブレーキの仕組みを理解し、セルフチェックを行ってみましょう。

自転車のブレーキの仕組みを解説

自転車のブレーキ周りのパーツは、基本的に以下の4つに分けられます。

  • ブレーキレバー
  • ワイヤー
  • アーム
  • ブレーキシュー

ブレーキは、上記の4つのパーツが一連で動くようになっており、「ブレーキレバー」を握ると、「ワイヤー」が引っ張られて「アーム」が動き、タイヤのリムを挟みます。そして「ブレーキシュー」が車輪にあたることで摩擦が生じ、自転車のスピードが落ちるという仕組みです。

では、それぞれのパーツにはどのような特徴や役割があるのか、もう少し詳しくご紹介します。

ブレーキレバー

ブレーキレバー

ブレーキレバーは、自転車に乗り安全性を保つ上で、最も重要なパーツだと言われています。

ブレーキレバーとは、自転車のハンドル部分に設置されているパーツで、手で握ることで自転車の動きを止めます。

ブレーキレバーを引く「力の加減」がブレーキの効きに反映されるため、急ブレーキをかける際は、グッと手に握力を加えてブレーキレバーを強く引き、軽くブレーキをかけたい場合は、少し握る程度でブレーキをかけることができます。

ブレーキワイヤー

ブレーキワイヤー

ブレーキワイヤーとは、アームを動かすためのパーツで、ブレーキレバーから伸びる細いワイヤーのことです。

ブレーキワイヤーは別名「インナーワイヤー」と呼ばれ、このインナーワイヤーを保護する樹脂製のパーツを「アウターワイヤー」と呼びます。

ブレーキレバーを引くことで「ブレーキワイヤー」が引っ張られ、アームが動く仕組みとなっているのですが、何らかの原因で、アウターワイヤーが破れて金属製のインナーワイヤーがむき出しになると、雨などでサビが生じてブレーキの効きが悪くなるため注意が必要です。

ブレーキシュー

ブレーキシュー

ブレーキシューとは、自転車のタイヤのホイールを挟んでブレーキをかけるためのパーツのことです。

ブレーキシューはゴム製のラバーで、このブレーキシューでホイールを挟み、摩擦によりブレーキが生じる仕組みです。

摩擦が生じるため、ラバー部分のすり減り具合が激しく、すり減ったまま長時間放置して自転車を運転してしまうと、ホイール自体がすり減ってしまうリスクが高まります。

アーム

アーム

アームとは、前述したブレーキシューを固定する金属製のパーツを指します。

サビや注油不足などが原因で稼働部の動きが悪くなると、ブレーキの効きが悪くなる場合があります。

ブレーキ周りの調整方法

ここでは、ブレーキ周りの調整・点検方法をパーツごとに解説します。具体的な調整方法を記載しているので、まずはご自身で調整をしてみて、難しそうならショップに依頼を行いましょう。

「ブレーキレバー」の調整方法

ブレーキレバーのチェックポイントは「レバーを握った時の感覚」で、動作が鈍い場合は、オイルを注入することで解決することが多いです。

注油する箇所は、可動している箇所やパーツ同士が擦れている箇所で、それら全ての場所にオイルを数的注すことで、レバーの動作がスムーズになるでしょう。

オイルを注油しても動作が鈍い、違和感がある場合は、ブレーキレバー以外の箇所が壊れている可能性があるため、早めに自転車屋さんに相談することをおすすめします。

「ブレーキワイヤー」の調整方法(前ブレーキ側)

ブレーキレバーの握りしろ・ブレーキシューを確認

「ブレーキワイヤー」の調整方法(前ブレーキ側)

ブレーキワイヤーのチェックポイントは「ブレーキレバーの握りしろ」で、レバーを引くと「スカスカ」とした感覚があります。

ブレーキレバーの握りしろが多くなったり、ゆるい感覚があったりする場合は、まずブレーキシューをみてみましょう。

ワイヤーを確認

ワイヤーを確認

ブレーキシューが減ってない場合はワイヤーが伸びているか、ワイヤーを固定しているネジが緩んですべった為調整が必要です。

工具は10mmスパナを使用します。

そして次に、ワイヤーを固定しているナットを緩めます。

ナットを緩める際に、ワイヤーを写真のように持つと後の作業がスムーズにすすみます。

ワイヤー仮締め

ワイヤー仮締め
ワイヤー仮締め

ワイヤーを固定しているナットを緩めたら、最初の位置よりワイヤーを張っていき、仮締めします。 レバーを握ってみて好みの位置になる様に調整します。

このとき、レバーからアウターチューブがはずれていないかチェックしながら作業してください。調整したら本締めをしてブレーキが効くか、左右のシューがリムに対して均等に隙間があるかチェックして下さい。

ブレーキワイヤーの調整(後ブレーキ側)

ナットを緩める

ブレーキワイヤーの調整(後ブレーキ側)

10mmスパナを使用して、ワイヤーを固定しているナットを緩めます。緩める時に、ナットのすぐ下にあるレバーを前に引いておきます。

ワイヤー仮締め

ワイヤー仮締め
ワイヤー仮締め

ワイヤーを固定しているナットを緩めたら、ワイヤーを後ろに引っ張って締め、仮締めします。

この時、レバーからアウターチューブが外れていないかチェックしながら作業して下さい。好みの位置に調整したら本締めし、ブレーキが効くかチェックして下さい。

「ブレーキシュー」の交換(前側)

ブレーキシューを確認

ブレーキシューを確認

ブレーキを握った時、握りしろが多くなってきたら、シューを見てみましょう。

ナットを取り外す

ナットを取り外す

接地面の溝が無くなっていたり、片減りなどでブレーキシューのあたりが悪くなっている場合は交換が必要です。

使用する工具は10㎜のスパナレンチ※工具2番です。

ブレーキシューを止めているナットを、スパナレンチで左にまわして取り外します。

ナットを締める

ナットを締める

新しいブレーキシューをリムの接地面に合わせて、シューをしっかり持ってナットを締めます。

リムの接地面に対してシューのあたり面が平行になってない場合、片減りの原因になりますので、プラスドライバーなどの太さの金属を用い、シューを取り付ける場所に差し込んで、広くなっている側に少し曲げます。

急にたくさん曲げるとブレーキが破損するので気をつけてください。

「ブレーキシュー」の交換(後側)

音鳴り

音鳴り

後ろのブレーキは、ほとんど交換を必要としないパーツです。バンドブレーキの音鳴りはかなりの確率で出てきますが、これは故障や寿命ではありません。

音鳴りを解消するには交換が必要になります。かなりの経験を要しますので、ショップに依頼した方がよいでしょう。

グリスを入れる

グリスを入れる
グリスを入れる

ローラーブレーキは音鳴りしにくい構造になってますが、中のグリスが劣化や少なくなると、音鳴りがします。その際は、グリス注入口からグリスを入れることで解消できます。

グリスはメーカー指定のものを使用し、ブレーキ上側の小さなキャップをはずしてリアタイヤを回しながら注入します。

どちらも異常やブレーキを掛けても効かなくなったときはショップに依頼した方が安心です。安易に自分で分解・修理すると思いがけない事故につながるかもしれません。

「Vブレーキ」の調整

ここで紹介する「Vブレーキ」は、マウンテンバイクやクロスバイクで多く採用されているブレーキです。

ブレーキの力が強い特徴がありますが、左右のブレーキとリムの幅の調整が必要で、より高度な調整が必要になります。

ブレーキレバーを確認

ブレーキレバーを確認

ブレーキレバーをにぎったり放したりを素早く5.6回程度行ってください。左右の動きを見て、片方しか動いていなかったり、 同時に動いてなかったら調整が必要です。

Vブレーキの調整に使用する工具はプラスドライバーです。Vブレーキ本体を止めている六角ボルトの横にプラスのボルトが付いています。

ボルトを締める

ボルトを締める

動きが悪い方のボルトを4/1回転ほど時計回りに締めます。(プラスの山を潰してしまわないように自転車をしっかりささえて、ドライバーをボルトに押し付けてしめてください。)

もう一度レバーを5.6回握ってください。左右一緒に動いたら完了です。まだおかしかったら最初の作業を繰り返します。場合によっては数回繰り返すことがあります。

「Vブレーキシュー」の交換

ナットを緩める

ナットを緩める

交換には5ミリの六角レンチを使います。

ブレーキシューを止めているナットを六角レンチで反時計回りに緩めます。

ブレーキシューをセット

ブレーキシューをセット

新しいブレーキシュー(ワッシャが沢山ありますが順番を間違えずに!)をセットし、ボルトを手で仮組みしたらレバーを握ります。

ブレーキシューをチェック

ブレーキシューをチェック
ブレーキシューをチェック

握ったままブレーキシューを見てみましょう。リムのシューがあたる面に対して、ブレーキシューの接地面がきれいに平行にあたっているかチェックします。

きちんとあたっている事を確認したら、レバーを握ったまま六角レンチで締めます(レバーを強めに握るとブレーキシューがずれにくくなるので締めやすいです。)。

一旦レバーを放して再度レバーを握って、ブレーキシューのあたり具合を確認します。完了後はブレーキが効くかゆっくり走りながらチェックします。

「Vブレーキのワイヤー」調整

ワイヤーの確認

ワイヤーの確認

ワイヤーが伸びたり、ブレーキシューが減ってレバーの握りしろが多くなった場合は、調整が必要です。

レバーにワイヤー調節のアジャスターが付いている物は、アジャスターを反時計回りにまわして伸ばし、好みの握りしろになったら完了です。

ボルトを緩める

ボルトを緩める

アジャスターの付いていない物は5ミリの六角レンチを使用します。Vブレーキ本体に繋がっているワイヤーを固定しているボルト(赤丸部分)を反時計回りに緩めます。(本体を手ではさんでワイヤーをブラブラにしておきます。)

緩めたらワイヤーの先をつまんで引っ張り、ワイヤーのアウターチューブがちゃんと入っているかチェックしてから六角レンチで締めます。

手を放してからレバーを握ってみて好みの位置なら完了です。駄目なら再度調整し、最後にブレーキが効くかゆっくり走りながらチェックします。

「アーム」の調整方法

アームは、ブレーキレバーを握ってアームの動きをチェックしましょう。

レバーの動きが鈍い場合はオイルを注して、馴染ませるようにレバーを数回動かしてください。

また、アーム自体が変形している場合は交換が必要ですので、ショップに依頼をするなどの対応が必要です。

自分で自転車のブレーキを点検・調整するには限度がある

自分で自転車のブレーキを点検・調整するには限度がある

自転車の事故を防ぐには、「自転車の違和感に気がつくこと」が重要なポイントです。

  • レバーを握り、ブレーキの効き具合をチェック
  • 破損や故障している箇所がないかチェック
  • 定期的にオイルを注油する
  • 泥汚れ・金属部のサビ汚れなど全体的な清掃をする

以上のように、日頃から自転車の清掃やオイルを注すなどのメンテナンスをすることで、より早く自転車の変化に気づくことができます。

しかし、自転車の故障を事前に防ぎ、安全性を高めるには、やはりプロの自転車屋さんへ依頼するのが安心です。

「自転車のブレーキの調子が悪い!?」と思ったらサイクルヒーローにご相談ください!

これまで、ブレーキ周りの調整方法やセルフチェックの方法をご紹介してきました。

「自転車のブレーキの効きが悪い」「レバーの動きが鈍い」といった症状が出た場合は、弊社にお気軽にご相談ください。

自転車は症状が出たときに、なるべく早めに修理をすることが重要ですので、安心して相談できる業者に修理を依頼することが、自転車を安全に保つことにつながります。

サカイサイクルは、お客様の思いやご希望、ご予算などをお伺いした上で、お客様に寄り添ったご提案をさせていただきます。

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